吉田戦車に学んだこと

 はてなハイク吉田戦車さんと遊ぼう!『吉田戦車だけど、なんでも描くよ』始めます
 http://d.hatena.ne.jp/hatenahaiku/20080410/1207815409


 ブログの11個しかないカテゴリのうち一つを[吉田戦車]という専用カテゴリにしてしまう人は、いくら日本が広いといえど僕ぐらいだろう。本当にはてなの住人でよかったと思う。

 ↓ブログのカテゴリを10個に絞った時の話
 ブログのカテゴリーの分け方で後悔しない4つのポイント - 後ろを見ろ、後ろを!


 吉田戦車との出会いは中学生の頃、フロントミッションセカンドというゲームの「嫌なヴァンツァー」だった。ヴァンツァー(やたらリアルでかっこいい旧式のガンダムみたいなもん)が戦場を闊歩する濃いミリタリー世界観の中、かえるさんパンチとねこさんパンチで敵ヴァンツァーをことごとく一撃粉砕し、おたけさん(対空ミサイル)でヘリを片っ端から打ち落とす姿は衝撃的だった。精密に堅固に作り上げられたこの世界ですら、平和的にぶっ壊せる手段があることを学んだ。

 大学に入ってからは「伝染るんです」を読み倒し、世間の世知辛さを知った。流行を追うくだらない漫画の多くが妄想世界のなかに閉じこもって自己満足している中で、吉田戦車だけが妄想世界の中から現実社会の真実を語り続けた。常識なんかくだらない、ネタなら何でも許される、という人生哲学を吉田戦車に学んだ。吉田戦車を知らずに大人になっていたら、今頃僕はもっと常識かぶれのつまらない人間になっていたことだろう。

 しかしながら、吉田戦車の世界は広すぎる。未だに読んでいない吉田作品も数多くあるので、今後もレビューとか人生哲学とか、吉田戦車に学んだことについて書いていこうと思う。