ビタミンB12も低反発もレンドルミンもダメだった僕が7年越しの不眠を克服した

よく眠るための12の方法 - GIGAZINE
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 最近朝8時には目が覚めるようになった。それでも社会人の常識的に考えれば遅いほうだと思うが、つい数ヶ月前まで午前5時就寝、午後1時起床だったことを考えるとかなりの進歩だ。
 健康優良児だった僕が不眠に悩まされるようになったのは高校3年生の時。出席日数が足りないことは致命的だったので、親や教師の勧めで心療内科に通ったこともある。チェックシートにイエスorノーを小一時間ひたすら答え続け、医者と適当に世間話をすると、自律神経失調症の診断書と共に、レンドルミンという入眠剤がもらえる。このクスリを飲むと、酒飲んでフラフラになったような感じに眠くなるのだが、眠くなったからといって眠れるとは限らないのが睡眠障害のつらいところで、クスリの耐性もついて一日3錠は飲むようになっていた。レンドルミンの利きが悪くなったので、次にアモバンというもう少しハードなやつを処方された。これは1錠で結構利くのだが、朝方口内に激しい苦味を感じるという副作用がある。で、これも結局耐性がついて錠数が増える。ヤク中かと。
 大学に進学後もしばらくは、ヤク中になったり怪しい枕を買ってみたりしてみたものの一向に症状は改善しなかった。だが、進級するごとに必須講義の数も減り、朝起きれないからといって特に困ることは無くなったので、徐々に気にも留めなくなっていった。今思えば、この自由な学生生活の中で「朝起きなければならない」という強迫観念が薄れたことが良かったのかもしれない。
 逆に、そうやってダラけすぎたことが、強迫観念ではなく自主的に「朝早起きしよう」と思うきっかけになったのだと思う。うちの研究室はコアタイムが無いので、重役出勤する学生が多い。だから朝早くに来ると人の居ない部屋ですがすがしく仕事ができる、ということに気付いたら、自然に朝8時くらいには起きれるようになっていた。それでもたまに徹夜とか飲み会で生活リズムが崩れることはあるのだが、そういうときには体を動かすのがいい。夕食前に20分くらい軽くジョギングをするだけでも睡眠の深さがぜんぜん変わってくる。
 まとめると、よく眠るための2つの方法
 1.環境を変える
 2.運動する

 GIGAZINEの記事のような細やかな配慮ができる精神的・経済的・時間的余裕がある人は、そもそも不眠に悩まされることはほとんど無いと思う。そもそもこれは洋記事で欧米人向けのライフハックであって、やつらは「本気で」不眠で苦しむほど繊細にできていない。だから僕ら繊細な日本人は、まず彼らのような余裕を作るために、今の環境を変えたり、環境を移したりすることから試みるべきではないかと思う。