6月の寸感―限りなく透明に近いブルー、カラシニコフ自伝、ある日爆弾が落ちてきて他


限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

 実はまだ一度も読んだ事がなかった村上龍。エロいしエグいし、村上春樹が好きな人は村上龍が嫌いだと言われている理由がなんとなくわかる気がする。僕はどっちでもイケるみたい。分かりやすく少年週刊誌に例えると春樹がサンデーで龍はマガジン。


カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)

カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)

 某過激派NGO曰く「世界で最も多くの人間を殺した兵器」のカラシニコフ突撃銃(AK-47)をつくったカラシニコフさんの話。どんなヤバイ人かと思えば、まあ何処にでもいそうな職人とかエンジニアのようなひとで、ロシアの旧体制に陰口叩いてるところが微笑ましい。


ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

 正統派ラノベの短編。時間をテーマにしたSF系で、平凡かつお約束だがツボはおさえているので逆に作者の力量がはっきり実感できる。教科書みたいなもんだと思って読めば結構面白い。ラノベを知らない人に「はいコレがラノベだよ」と概略を説明するのに最適な一冊。


The world is echoed

The world is echoed

 ハウス&ラテン音楽という珍しい組み合わせ。80年代テイストやジャズも組み込まれてよりどりみどりだし、クオリティも低くはないんだが、欲張りすぎたせいかキッチュな感じが否めない。正直80年代テイストは要らなかった。惜しいなあ。


samurai champloo music record departure

samurai champloo music record departure

 渡辺信一郎監督のアニメ「サムライチャンプルー」のサウンドトラック。正直Fat Jonはどうでもいいと思っていたのだが、Fat Jonのスタンダードなヒップホップが背景にあるからこそ、劇中の要所で流れるNujabesのメロディアスな曲が生きるのだと思う。そのあたりのバランス感覚もすごい。


美しき諍い女 無修正版 [DVD]

美しき諍い女 無修正版 [DVD]

 ジャック・リヴェット。ある画家が女性をモデルに絵を描く話。絵を描くシーンは実際の画家が代わりに描いているらしい。めちゃくちゃに線を描いてベタ塗りをしているように見えるんだけど、いつの間にか女性の体のラインができていてSUGEEEEEEってなる。絵を描く人にとっては勉強になる映画。


今日の鬱しりとり:心筋梗塞