プログラマーと一般人の狭間で

百万ベンチャーの夜 - jkondoの日記
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20080427/1209251526

京大の近くの百万遍周辺のIT系ベンチャーの方や京大の学生、Googleの及川さん、ドワンゴの溝口さん、関西一円のIT系企業の方々、ベンチャーなどに興味のある関西の学生、話を聞きつけて東京からやってきた方、というような方々が総勢100人くらい集まる会だった。ものすごい人の数で盛り上がっていた。

 こうゆうイベントはクローズドなのかなぁ。知ってたら潜り込んだのに。
 ・・・いかんいかん。少なくとも博士の3年間は化学を極めようと心に誓ったはずなのに、どうもこういう話を聞くと学生ベンチャー時代のソワソワがぶり返して仕方ないです。

ここのところ京大の方と接する機会が多く、話をしていて感じる事は、京大の情報学科は「大学はプログラミング学校ではない」という方針で大学ではコードの書き方をあまり教えていない。だから、プログラムをほとんど書かずに卒業する学生すらいるということだ。一方で東大は演習が充実しており、きちんとコードが書けないと決して卒業できない。また、アメリカの大学でComputer Scienceを選考するとさらに演習が盛んで、コードをほとんど書かずに卒業なんて絶対不可能、という環境の違いがあるようだ。

 僕が前に居た大学で聞いた話ですが、情報学科はプログラム組めなくて演習ギブアップする人が大半を占めてて、「演習クラスの10人に1人くらいは居るやたらプログラムの得意な奴」にコピペさせてもらったり、場合によってはTAさんが回答の入ってるメモリスティックを持って巡回したりなんてこともあるそうです。あまりにチートが横行してるものだから、中にはコードを手書きで提出させる教授もいたようで、レポート提出日の直前になると、図書館で情報学科の学生がいそいそとソースコードを写経している不思議な光景が見られたものです

 つまり、演習が充実してるからといってプログラムが組めるようになるかといえばそうでもないようです。そしてプログラム組めないまま4回生になった人は卒業研究で途方にくれるそうですが、研究室側としても出来ない子に何年間も居座られるのは面倒なので、DとかMの先輩が「手直し」という名目でちゃんと動くコードを作ってくれる。

 もちろん、東大がどうなのかは知りませんが。

 「プログラマー」と「一般人」の間には深い溝を感じませんか?組めない人は4年間みっちり学んでもエクセルのマクロすら組めないし、組める人は他の仕事しながら片手間で簡単なゲームをつくっちゃったりもする。僕の周りの人を見ていても、プログラムを組める人と組めない人というのは白黒はっきり分かれている気がします。脳みその構造が違うんでしょうか?プログラマーニュータイプなのでしょうか?