セリーヌとジュリーは舟でゆく - ジャック・リヴェット / ジュリエット・ベルト

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 またしてもヌーヴェル・ヴァーグ。監督はジャック・リヴェット
 公園で本を読んでいたジュリー。その前をごっついバッグ担いで荷物をぼたぼた落としながらセリーヌが早足で通り過ぎます。セリーヌかわいいよセリーヌ。ジュリーは落し物ですよと声をかけて追いかけますが、そ知らぬ顔でぼたぼた物をおとしながら去っていくセリーヌが面白いのでそのままストーキングします。お洒落なパリジェンヌはストーキングすら絵になるので不思議なものです。
 そして謎のキャンディ。セリーヌもしくはジュリーが興味本位で幽霊屋敷に入りますが、出てくるとなぜか虚脱状態になってキャンディをもらっています。で、そのキャンディをなめるとある事件の被害に逢った少女の記憶が再生されるのですが、それの何が面白いのかセリーヌとジュリーはアホみたいに幽霊屋敷に通っては虚脱状態になって記憶鑑賞会を開くわけです。で、あとは前衛ラノベもびっくりの魔術とか超展開とかいろいろ。
 余談だが、好奇心旺盛な女2人のバカ笑い、相方を騙って恋人をだます、全身タイツ(?)とか全体的な雰囲気として岩井俊二監督の「花とアリス」を思い出すのです。そうか、これが元ネタだったのか。